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2023-05-23

2023.05.23 17:15  NEWSポストセブン

 松井稼頭央監督が就任した西武は、苦しい戦いが続いている。WBCで世界一に大きく貢献した源田壮亮が大会中に右手小指骨折と負傷したため、帰国後はリハビリ組で調整中。さらに、想定外のスキャンダルで主砲も抜けた。昨季は本塁打、打点の2冠王に輝き、WBCにも出場した山川穂高が、20代女性に対する強制性交の疑いで書類送検された。最初に疑惑を報じた「文春オンライン」によると、山川は昨年に都内で食事後、ホテルで女性を無理やり押し倒し、下半身から出血するケガを負わせたという。山川は直撃取材に対して無理やり行為に及ぼうとしたことは真っ向から否定したが、ホテルに行って女性にケガを負わせたことは認めた。

 5月11日にこの報道が配信されると、山川は翌12日に登録抹消に。スポーツ紙報道によると、球団は「総合的に判断して、コンディション的に抹消しました」と説明したという。山川は4月上旬に右ふくらはぎの張りで3週間戦線離脱し、5月2日に一軍に復帰。中村剛也が好調のため、復帰後は5、6番でスタメン出場していた。ポイントゲッターとして頼もしい存在だっただけに、想定外の形で戦列を離れたのはチームにとって大きな痛手だ。山川不在が影響し、5月は5勝12敗1分と大きく負け越し。好調の日本ハムにも抜かされ、最下位に転落危機に見舞われている。

 スポーツ紙デスクは、西武の今後のチーム作りについて指摘する。

「今後、起訴されるかどうか次第ですが、フロントとしては山川抜きで来年以降も戦うことを想定して動く必要がある。あのクラスの主砲は他球団でもなかなかいないため、ディフェンスを強化して戦うことに活路を見出していくことになるでしょう。

 西武はFAで主力選手たちが次々に他球団に流出した歴史があるが、今オフは現有戦力で足りない部分を埋めるため、FA補強に動く可能性が十分にある。その有力候補がオリックス・若月健矢です。西武から森友哉がFA移籍したため、2番手捕手の位置づけですが、守備面での評価は森より高い。課題だった打撃も昨年は68試合出場で打率.281をマークし、今年も3割近い打率で勝負強さが光る。若月は埼玉県出身です。今シーズン中に取得予定の国内FA権を行使するようなら、西武は正捕手を託せる人材として獲得に乗り出す価値がある」

 扇の要が強力なチームは強い。今季の西武は柘植世那、古賀悠斗、古市尊がスタメンマスクをかぶっている。一軍での実績がない3選手は奮闘しているが、経験豊富な捕手が加入すれば、大きなプラスアルファになる。

 在阪のスポーツ紙記者は、こう語る。

「若月はエースの山本由伸から絶大な信頼を置かれ、森加入後も先発登板する際はバッテリーを組んでいるが、その山本が今オフにポスティング・システムでメジャー挑戦する可能性が高い。来季の出場機会が減る可能性が高いなら、他球団へのFA移籍を考えても不思議ではない。実際に昨オフ、リーグ連覇に貢献した北海道出身の伏見寅威が日本ハムにFA移籍している。森の加入で出場機会が減るというのを予測し、新庄剛志監督からラブコールを送られたことで地元球団への移籍を決断した。少し気が早いですが、若月の今オフの動向が注目されます」

 山川不在でも戦いは続く。西武は意地を見せられるか。

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