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2023-05-07

 北海道釧路市のアイスホッケーチームで、国際リーグ「アイスホッケーアジアリーグ」にも所属している「ひがし北海道クレインズ」が、選手やスタッフへの給与未払いについて7日、公式ホームページ(HP)に文書を掲載し謝罪した。

 一部メディアでは、選手の給与や取引先への支払いが滞り、齊藤毅監督が今月2日に釧路アイスホッケー連盟に嘆願書を提出したと報道。それを受けて同クラブは「当社に関する報道に関して」というタイトルで文書をアップした。

 「先般の報道(以下「本件報道」といいます。)に関しまして、当社としての理解等をご報告申し上げます」と前置きし、「本件報道のうち、選手・スタッフへの給与の未払いについては事実です」と未払いを認めた。そして「この点につき、選手、スタッフ、ご迷惑をお掛けしております皆様方には、この場をお借りしまして謹んでお詫び申し上げます。また、アジアリーグアイスホッケー(以下「リーグ」)、リーグに参戦されている他チームの方々、釧路及びひがし北海道地域にてご支援を賜っております皆様にご心配やご迷惑をお掛けしておりますことについても慎んでお詫び申し上げます」と重ねて謝罪した。

 現在の状況についても説明。「スポンサー様のご協力も頂き徐々に解決の目処が立っているものの、現在2ヶ月分の遅配が残っている状況でございます」という。「本件報道の一部では遅配となっているのが4か月に及んでいるように見受けられるものもありますが、この点は誤りです」と内容の一部を否定し「現在、関係者の皆様との評議会を月1回に増やし、財務体質の改善に向けた具体的なアクションを行っているところでした。目処がつき次第、改めてお知らせさせて頂ければ幸いです」と問題解決へ向けて動いていることも報告した。

 一部報道では、新型コロナウイルスの影響による収入減少も原因の一つと報じられており「様々な社会情勢などから、当社を取り巻く状況は決して楽なものではありません」という。「関係者の方々のご尽力により道筋が見え始めている状況です」とつづられた。

 所属する国際リーグ「アイスホッケーアジアリーグ」は4日に公式HPでコメントを発表。「報道されているひがし北海道クレインズの給与遅配については、リーグとしても憂慮し、実態を調査したうえで、同チームに対して給与遅配の早期解消を強く求めて来たところであります」と苦言を呈している。

 「ひがし北海道クレインズ」は1949年に十條製紙釧路工場アイスホッケー部として誕生し、74年に日本リーグ加盟。その後チーム名を日本製紙クレインズに変え、全日本アイスホッケー選手権で7回、アジアリーグで4回の優勝を成し遂げた。19年に「ひがし北海道クレインズ」に引き継がれ、アジアリーグアイスホッケーを舞台に活動。20―21シーズンには「ひがし北海道クレインズ」として初の、また「クレインズ」としては通算8回目の全日本アイスホッケー選手権優勝を果たした。

 現在は選手20人とスタッフ7人が所属。今年4月には世界選手権の男子日本代表メンバーに、DFの米山幸希と大津夕聖、FWの大津晃介と磯谷奏汰の計4人が選出された。

報知新聞社
https://hochi.news/articles/20230507-OHT1T51075.html
2023年5月7日 11時29分
スポーツ報知