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2023-03-21

野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、5大会連続の4強入りを果たした日本代表「侍ジャパン」。
快進撃に公式グッズなどの関連商品は爆発的な売れ行きとなり、選手のパフォーマンスにちなんだペッパーミル(コショウひき)が急に売れ出すなど、経済効果もふくらんでいる。
21日(日本時間)に米国で行われる準決勝に向け、商戦もさらに熱気を帯びそうだ。

準々決勝となるイタリア戦を夜に控えた16日朝、WBCの公式応援グッズを販売しているスポーツ用品店「ミズノオオサカ茶屋町」(大阪市北区)には開店を待つ行列ができていた。

「チケットを取れなかったので、今夜はペッパーミルフェイスタオルでテレビ観戦して盛り上がりたい」

大阪府吹田市の介護職の30代女性はそう笑顔をみせた。
「ペッパーミルフェイスタオル」(3300円)は同店でこの日から販売を開始。ラーズ・ヌートバー外野手が、安打や本塁打を放った際に両こぶしを上下に重ねてグリグリとねじるパフォーマンスにちなんだデザインを施している。

ミズノはオンラインのほか大阪と東京の直営店で応援グッズを販売。
選手らのレプリカユニホームは受注生産で、茶屋町店で予約の場合は8月以降の受け取りとなっている。キャップやキーホルダー、選手のネーム入りタオルなども人気で、ミズノの広報担当者は「想像を上回る注文で売り切れるときもあり、追加で入荷している」と話す。

千日前道具屋筋商店街(同市中央区)で調理機器などを扱う「千田(せんだ)」にはプロの料理人が使うペッパーミル(5千~6千円)を観戦グッズとして求める客が急増。
通常は週に数本の売り上げだが、WBC開幕後は日に4~5本売れているといい、入荷数を3倍に増やした。
営業担当者は「5本まとめ買いしたお客さんもいた。思わぬブームで驚いている。乗っかっていきたい」と話す。

一方、家電量販店大手のビックカメラでは、WBC開幕以降、オンライン動画配信サービスを視聴するための機器の売れ行きが好調。
米アマゾンが販売しているメディアストリーミングデバイス「Fire(ファイヤー)TVシリーズ」は、今月1~14日の売り上げが前年同期比で60%増加した。
アマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」では、WBCの日本戦全試合がライブ配信されており、試合を見るために機器を購入する人が増えているとみられる。

関西大の宮本勝浩名誉教授は、日本代表が優勝した場合の国内の経済効果は約596億円で、前回大会での同様の推計額から約253億円上回り、倍近くになると試算。
「6年ぶりの開催で大谷翔平選手ら実力のある人気選手が出場することや、円安で物価が上昇していることなどが背景にある。侍ジャパンの優勝を多くの日本人が期待している」と指摘する。

3/19(日) 18:15配信 産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/f442121d96356f2c894e41e2602570675a2da939