2023-03-27
野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で3大会ぶりの優勝を果たした日本代表「侍ジャパン」。投打でチームを牽引(けんいん)し、大会の最優秀選手(MVP)にも輝いた大谷翔平選手(28、エンゼルス)に対する評価がさらに高まっている。今シーズンのオフにはフリーエージェント(FA)を取得する見込みの28歳をめぐっては、WBCの活躍によって米大リーグ(MLB)各球団による争奪戦がさらに加速するのは必至。識者からは「(契約期間が10年規模の)6億ドル(約780億円)の大型契約も十分に見合う額」といった声も出ている。
◆最新のMLB選手ランキングで「1位」
WBCで大谷は、打者として打率・435、投手としても2勝1セーブを挙げ、MVPを獲得。大リーグ評論家の福島良一氏は「エンゼルスではこれまで、大舞台を経験する機会に恵まれていなかった。しかし、WBCのような大舞台と短期決戦で投打にわたって活躍したことは、自らの価値を改めて高めることになった」と指摘する。
WBCでさらにスケールアップした姿を見せた大谷に対し、米メディアでも再評価の動きが目立っている。
米スポーツ専門局のESPN(電子版)では、MLBの専門家やアナリスト計5人が「どの選手が最も優れているか」という基準でリストを作成した「MLB選手ランキング100」を23日に発表。それによると、3位のジャッジ(ヤンキース)、2位のトラウト(エンゼルス)を抑え、堂々の1位を獲得した。大谷について「2023年のシーズンに向けて、(大谷が)1位になることは誰も驚かないはずだ」と評した上で、「WBCでの活躍を見ていると、大谷が世界最高の野球選手であることは明らかだ。MVPに匹敵するようなシーズン、さらには5億ドル(650億円)超の契約を期待したい」と指摘した。
◆ヤンキースなど名門球団が続々と「参戦」か
WBCが終了し、米大リーグではまもなくレギュラーシーズンが始動するが、大谷はすでに開幕投手を務めることが決定。日本代表だけでなく、所属するエンゼルスの〝顔〟としても期待されている。
ただ、オフにFAとなる見込みの大谷に対しては、すでに米メディアもその動向を注視しているようだ。
米放送局の「CBS SPORTS」(電子版)は23日、「レッドソックスは大谷に6億ドルの契約を提示すべきか」といった特集記事を掲載。「大谷はMVP候補の常連であり、シーズン中に40本塁打を放ちながら、(シーズンで最も活躍した先発投手に贈られる)サイ・ヤング賞を獲得する能力がある」と指摘した上で「(レッドソックスは)多額の支出に消極的だったが、これまでに見た中で最も優れた才能の1つに例外を設けることを検討する必要があるだろう」として、大谷の獲得を〝進言〟した。
また、WBCに先立ち、ニューヨーク・ポスト(電子版)も2月、「大谷翔平は MLB 初の 6 億ドルのプレーヤーになるか」といった見出しで記事を掲載。大谷を獲得する可能性がある球団としてドジャース、ジャイアンツ、メッツを挙げ、エンゼルス、パドレス、マリナーズ、レンジャーズ、カブス、ヤンキースといった球団が獲得に参戦する可能性を指摘した。
契約総額では、トラウト(エンゼルス)が2019年に結んだ12年総額4億2700万ドル(当時のレートで約470億円)が最高とされる。福島氏は「打者としても投手としても、大谷選手は超一流。(契約期間が10年程度の規模で)投手として3億ドル、打者として3億ドルの計6億ドルの大型契約となっても不思議ではないし、それだけの金額に見合う選手」と話している。(浅野英介)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a0e0e10b7c4170c4ff596ddd56e2d8f34156e0d
◆最新のMLB選手ランキングで「1位」
WBCで大谷は、打者として打率・435、投手としても2勝1セーブを挙げ、MVPを獲得。大リーグ評論家の福島良一氏は「エンゼルスではこれまで、大舞台を経験する機会に恵まれていなかった。しかし、WBCのような大舞台と短期決戦で投打にわたって活躍したことは、自らの価値を改めて高めることになった」と指摘する。
WBCでさらにスケールアップした姿を見せた大谷に対し、米メディアでも再評価の動きが目立っている。
米スポーツ専門局のESPN(電子版)では、MLBの専門家やアナリスト計5人が「どの選手が最も優れているか」という基準でリストを作成した「MLB選手ランキング100」を23日に発表。それによると、3位のジャッジ(ヤンキース)、2位のトラウト(エンゼルス)を抑え、堂々の1位を獲得した。大谷について「2023年のシーズンに向けて、(大谷が)1位になることは誰も驚かないはずだ」と評した上で、「WBCでの活躍を見ていると、大谷が世界最高の野球選手であることは明らかだ。MVPに匹敵するようなシーズン、さらには5億ドル(650億円)超の契約を期待したい」と指摘した。
◆ヤンキースなど名門球団が続々と「参戦」か
WBCが終了し、米大リーグではまもなくレギュラーシーズンが始動するが、大谷はすでに開幕投手を務めることが決定。日本代表だけでなく、所属するエンゼルスの〝顔〟としても期待されている。
ただ、オフにFAとなる見込みの大谷に対しては、すでに米メディアもその動向を注視しているようだ。
米放送局の「CBS SPORTS」(電子版)は23日、「レッドソックスは大谷に6億ドルの契約を提示すべきか」といった特集記事を掲載。「大谷はMVP候補の常連であり、シーズン中に40本塁打を放ちながら、(シーズンで最も活躍した先発投手に贈られる)サイ・ヤング賞を獲得する能力がある」と指摘した上で「(レッドソックスは)多額の支出に消極的だったが、これまでに見た中で最も優れた才能の1つに例外を設けることを検討する必要があるだろう」として、大谷の獲得を〝進言〟した。
また、WBCに先立ち、ニューヨーク・ポスト(電子版)も2月、「大谷翔平は MLB 初の 6 億ドルのプレーヤーになるか」といった見出しで記事を掲載。大谷を獲得する可能性がある球団としてドジャース、ジャイアンツ、メッツを挙げ、エンゼルス、パドレス、マリナーズ、レンジャーズ、カブス、ヤンキースといった球団が獲得に参戦する可能性を指摘した。
契約総額では、トラウト(エンゼルス)が2019年に結んだ12年総額4億2700万ドル(当時のレートで約470億円)が最高とされる。福島氏は「打者としても投手としても、大谷選手は超一流。(契約期間が10年程度の規模で)投手として3億ドル、打者として3億ドルの計6億ドルの大型契約となっても不思議ではないし、それだけの金額に見合う選手」と話している。(浅野英介)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a0e0e10b7c4170c4ff596ddd56e2d8f34156e0d