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2023-05-06

スポーツ報知2023年5月6日 14時30分
https://hochi.news/articles/20230506-OHT1T51149.html

◆ゼロワン「押忍PREMIUM PRO―WRESTLING SHOW~子供たちに夢を!希望を!~大谷晋二郎応援大会」(6日、ベルサール高田馬場)

 昨年4月10日に両国国技館での試合中の事故で頚髄損傷の重傷を負い、現在病院でリハビリ中のプロレスラー、大谷晋二郎(50)が6日、ベルサール高田馬場で行われた自身が所属するゼロワンの「押忍PREMIUM PRO―WRESTLING SHOW~子供たちに夢を!希望を!~大谷晋二郎応援大会」で391日ぶりにプロレス会場に来場した。

 

 大谷は昨年4月10日に両国国技館での試合中の事故で救急搬送され「頸髄損傷」と診断。首から下がまひ状態となり同月28日に支援する応援募金が開設された。6月4日には大田区総合体育館で団体の枠を越えた選手が参戦した支援大会を開催。リハビリ生活は続いているが昨年10月8日に口に棒などをくわえ文字を打つ形でツイッターを再開し、現在の体調、プロレスへの思いなどを発信している。

 大谷は第1試合前にリング上からスペシャルゲストの藤波辰爾から呼び込まれると、入場テーマソングにのって車椅子で花道に登場した。満員のファンから大きな「大谷コール」が沸き起こるとステージ上でしばらく絶句し「ありがとうございます」とあいさつした。続けて「そして、大先輩の藤波さんから呼び込みしていただける、本当に恐れ多い幸せです」と語った。

 続けて「呼び込んでいただきましたが、今日はこの場所であいさつをさせてください」とリングに上がらないことを明かし「あぁ…プロレスの匂いがする。プロレスの声が聞こえる。プロレスの空気を感じる。帰って来た」と万感の思いを込めて約1年ぶりのプロレス会場に浸った。

 メッセージの途中で事故が起きた試合の対戦相手で今大会のメインイベントに出場するプロレスリング・ノアの杉浦貴が花束を贈呈した。杉浦は「僕は、大谷選手に負けないように恥ずかしくないようにリングで大谷選手を待っています」と誓った。この言葉を受け大谷は「杉浦選手、僕はひとつ、あなたにお礼を言いたい」と切り出すと「昨年4月、両国で僕との闘い。僕は大けがを負い、でも、その後、ずっと強い強いプロレスラーでい続けてプロレスをずっとずっと続けてくれて心からありがとうございます」と感謝した。

 続けて「ただ、次に戦う時は絶対に負けないからな」とメッセージを送ると満員のアリーナから大きな拍手が沸き起こった。