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2023-05-07

ビーチバレーの国内ツアー、マイナビ・ジャパンツアーは4月28~30日の立川立飛大会(東京都立川市)を皮切りに2023年シーズンがスタートした。昨季より3戦多い全10戦で争われる今季は、海岸ではなく、街中に会場を設ける「都市型開催」が半数以上に拡大する。日本バレーボール協会の川合俊一会長は「極力アクセスのいいところで、たくさんの方に見てもらえる場所にシフトしている」と強調し、人気向上へ本腰を入れる。

4月24日に開かれた国内ツアーの開幕記者会見は渋谷大会(6月3~4日、東京都渋谷区)の会場でもある渋谷区立宮下公園で行われた。周囲にビルが立ち並ぶ常設のサンド(砂)コートで、選手たちがこの日お披露目された新ユニホームを着用し、試合形式のデモンストレーションを実施した。

渋谷大会のほか、横浜赤レンガ倉庫大会(6月16~18日、横浜市)は人通りの多い都市部に、新たに会場を設置した今季の象徴的な大会となる。川合会長は「世界中が人の集まりそうなところでどんどん大会をやっている。日本もそこについていかなければならない」と指摘。2012年ロンドン五輪ではバッキンガム宮殿付近にコートが設置され、24年パリ五輪ではエッフェル塔付近が会場となる。

国内ツアーでは無料観覧エリアが設けられる場合もあるため、都市型開催とすることで、多くの人に来場を促し、関心を高めてもらう狙いがある。川合会長は「たくさんの人に見てもらった方がパフォーマンスが上がる」と集客増による競技力向上にも期待をかける。

また、ほとんどの大会に予選を設け、勝ち上がればだれでも本戦出場が可能となった。東京五輪代表で、日本ビーチバレーボール選手会会長の村上めぐみ(立飛ホールディングス)は「選手に緊張感が出てくる。勝てば本戦に出られるのは、夢が広がる」と歓迎。国内ランキング上位ペアを脅かす「新星」の出現も期待される。

このほか、ロゴの刷新や試合会場で流す公式オリジナルソング、公式テーマソング、公式アンバサダーの選定など、新たな取り組みで主に若年層への訴求力を高める。ワイルドカード(主催者推薦)で海外の強豪ペアを招く計画もある。

昨年3月まで日本ビーチバレーボール連盟会長を長らく務めた川合会長は、「五輪で一番チケットが取れない競技なのに、日本では(国内ツアーの)チケットが(簡単に)取れる状態。世界標準に早い段階で近づけたい」と注目度アップを目指す。(運動部 奥村信哉)

■2023年ビーチバレー国内ツアー日程

第1戦=4月28~30日 立川立飛大会(東京都立川市)

第2戦=5月12~14日 平塚大会(神奈川県平塚市)

第3戦=6月3、4日 渋谷大会(東京都渋谷区)

第4戦=6月16~18日 横浜赤レンガ倉庫大会(横浜市中区)

第5戦=8月25~27日 青森大会(青森県青森市)

第6戦=9月1~3日 都城大会(宮崎県都城市)

第7戦=9月9、10日 名古屋大会(名古屋市北区)

第8戦=10月13~15日 グランフロント大阪大会(大阪市北区)

第9戦=10月27~29日 松山大会(松山市)

第10戦=11月3~5日 須磨大会(神戸市須磨区)

産経新聞2023/5/3 08:00
https://www.sankei.com/article/20230503-OEQKMKDHTFNGZCP2Q6XQFH5NWQ/