2023-04-28
4/27(木) 19:01配信
コスモポリタン
Getty Images
開発が進むと同時に、一部の活用法の倫理性について議論を呼んでいる「AI技術」。 ChatGPTをはじめ、その利便性に希望を見出している人も多い一方で、匿名ユーザーが人気歌手のAI音声を使用した楽曲を制作し大ヒットしたことから、賛否両論が寄せられることに。
【写真】カップルでレッドカーペットに登場したグライムス&イーロン・マスク
そんな中、アーティストのグライムスが音楽の新たな可能性としてAI活用を肯定するコメントを発表し、注目を集めている。
ことの発端は今月、突如あらゆるストリーミングサービスで“発表”された、ドレイクとザ・ウィークエンドのAI音声を使用したコラボ楽曲「Heart on My Sleeve」のヒット。
TikTokで約1500万回再生されたこの楽曲は、メジャーレーベルでゴーストライターとして仕事をしていると謳っている匿名ユーザーがAI音声を使って制作したもの。「AIを使って制作した」という説明が添えられていたものの、同楽曲はすぐさまドレイクとザ・ウィークエンドのレコード会社によって訴えられ、楽曲は全てのストリーミングサービスから削除されることに。
レコード会社の代理人は「我々のアーティストの楽曲を使い、AIに学習させることは契約違反であり著作権法違反でもある。(中略)音楽業界の関係者に問いたいことは、アーティストやファン、そして人間による創造物を支持するのか、もしくはディープフェイクや詐欺、そしてアーティストへ支払うべき対価を拒否することを支持するのか」と、<ビルボード誌>の取材に対しコメントしている。
一方で、アーティストの中には、AIを活用した楽曲制作に前向きな人物も。たとえば、ラッパーのミーク・ミルは今回話題になったコラボ風楽曲を「もう5回も聴いたよ。かっこいい曲だ」とTwitterでコメント(現在は削除済み)したほか、バンド『オアシス』のリアム・ギャラガーも、自身の声が使用されたAIミックステープをSNSで絶賛していた。
また、アーティストのグライムスは、自身の声をAIでの楽曲生成に使用することを許可するコメントを発表。
「私の声を使用したAI生成による曲がヒットしたら、印税を半分に分けましょう。これは、私が他のアーティストとコラボしたときと同じ条件です。ペナルティはないから、どうぞ私の声を使って。私にはレーベルもないし、法的拘束もないので」
「機械と融合することって最高だと思うし、アートをオープンソースにすることや著作権をなくすというアイデアも面白いと思う」
グライムスはまた、楽曲がヒットした段階から契約について話し合うことを想定しているなど、具体的なプロセスについても明かしている。今後、グライムスの音声を活用したAIヒットソングが誕生するのか、続報を待ちたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0590deec2e6c66b1d932036fbe735c6c2e48322d
コスモポリタン
Getty Images
開発が進むと同時に、一部の活用法の倫理性について議論を呼んでいる「AI技術」。 ChatGPTをはじめ、その利便性に希望を見出している人も多い一方で、匿名ユーザーが人気歌手のAI音声を使用した楽曲を制作し大ヒットしたことから、賛否両論が寄せられることに。
【写真】カップルでレッドカーペットに登場したグライムス&イーロン・マスク
そんな中、アーティストのグライムスが音楽の新たな可能性としてAI活用を肯定するコメントを発表し、注目を集めている。
ことの発端は今月、突如あらゆるストリーミングサービスで“発表”された、ドレイクとザ・ウィークエンドのAI音声を使用したコラボ楽曲「Heart on My Sleeve」のヒット。
TikTokで約1500万回再生されたこの楽曲は、メジャーレーベルでゴーストライターとして仕事をしていると謳っている匿名ユーザーがAI音声を使って制作したもの。「AIを使って制作した」という説明が添えられていたものの、同楽曲はすぐさまドレイクとザ・ウィークエンドのレコード会社によって訴えられ、楽曲は全てのストリーミングサービスから削除されることに。
レコード会社の代理人は「我々のアーティストの楽曲を使い、AIに学習させることは契約違反であり著作権法違反でもある。(中略)音楽業界の関係者に問いたいことは、アーティストやファン、そして人間による創造物を支持するのか、もしくはディープフェイクや詐欺、そしてアーティストへ支払うべき対価を拒否することを支持するのか」と、<ビルボード誌>の取材に対しコメントしている。
一方で、アーティストの中には、AIを活用した楽曲制作に前向きな人物も。たとえば、ラッパーのミーク・ミルは今回話題になったコラボ風楽曲を「もう5回も聴いたよ。かっこいい曲だ」とTwitterでコメント(現在は削除済み)したほか、バンド『オアシス』のリアム・ギャラガーも、自身の声が使用されたAIミックステープをSNSで絶賛していた。
また、アーティストのグライムスは、自身の声をAIでの楽曲生成に使用することを許可するコメントを発表。
「私の声を使用したAI生成による曲がヒットしたら、印税を半分に分けましょう。これは、私が他のアーティストとコラボしたときと同じ条件です。ペナルティはないから、どうぞ私の声を使って。私にはレーベルもないし、法的拘束もないので」
「機械と融合することって最高だと思うし、アートをオープンソースにすることや著作権をなくすというアイデアも面白いと思う」
グライムスはまた、楽曲がヒットした段階から契約について話し合うことを想定しているなど、具体的なプロセスについても明かしている。今後、グライムスの音声を活用したAIヒットソングが誕生するのか、続報を待ちたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0590deec2e6c66b1d932036fbe735c6c2e48322d