2023-05-08
テレビ70年 時代を彩った名ドラマ名ゼリフ
美女が放つキレのいい土佐弁「おまんら、許さんぜよ!!」 「スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説」(1985年、フジテレビ系)1/2ページ
2023.5/8 06:30
1980年にデビューした松田聖子に始まり、「花の82年組」の中森明菜、小泉今日子、堀ちえみ、石川秀美、早見優らが活躍した80年代のテレビは、キラキラアイドルの時代だった。
同時に聖子と同年デビューの「横浜銀蝿」や暴走族風の「なめ猫」などツッパリキャラも人気に。そのアイドルとツッパリが合体し、女性アイドルドラマの代名詞となったのが、「スケバン刑事」シリーズだ。
暴力、金、権力闘争などで荒廃した私立学園に送り込まれた、通称・スケバン刑事が、警視庁のマーク入りの重合金製ヨーヨーを武器に悪に立ち向かう。和田慎二の人気マンガを原作に、初代スケバン刑事「麻宮サキ」となったのは、デビュー間もない斉藤由貴だった。
特に長くもないスカート丈のセーラー服にあどけない少女顔の斉藤が、「スケバンまで張ったこのサキが何の因果か、今じゃマッポの手先…」と時代劇テイストのツッパリ口調で、闘いに飛び込む。外見と言動のギャップが、スケバン刑事の魅力だ。
2代目麻宮サキは南野陽子。土佐出身で幼い時から鉄仮面をかぶせられていた彼女が、都会の学園に乗り込む。その決めセリフが「おまんら、許さんぜよ!!」だ。土佐弁といえば、82年の映画「鬼龍院花子の生涯」で夏目雅子の「なめたら、いかんぜよ!!」が一世を風靡(ふうび)した。
美女が放つキレのいい土佐弁のたんかは耳に残る。2代目には矢島雪乃(吉沢秋絵)と中村京子(相楽ハル子)という仲間もいた。吉沢は当時、大ブームだったおニャン子クラブのメンバーで「一日銀行員になったおニャン子たちが3人組の強盗に襲われ、人質になったサキが悪党に挑む」といったストーリーもあった。
好評を受け、製作された劇場版では、サキが孤島の殺人兵士養成高校・地獄城から生徒を救出するため、歴代スケバン刑事とともに戦う。ヘリからマシンガンで撃ちまくられ、本物の火薬の爆破が続く荒れ地を猛ダッシュする南野。
こんな火の粉をくぐり抜けてきた80年代アイドルは強いわけだと納得する。なお、3代目は忍者の血を引くサキ(浅香唯)が鎖かたびらを縫い付けたセーラー服と鉄製の手甲をつけて、姉2人(大西結花、中村由真)とともに死闘を繰り広げ、アイドルアクションの限界に挑戦した。 (ドラマ研究家)
https://www.zakzak.co.jp/article/20230508-5BSEDB2UDBMBVBUQ7Q5AD5DQVA/2/
美女が放つキレのいい土佐弁「おまんら、許さんぜよ!!」 「スケバン刑事Ⅱ少女鉄仮面伝説」(1985年、フジテレビ系)1/2ページ
2023.5/8 06:30
1980年にデビューした松田聖子に始まり、「花の82年組」の中森明菜、小泉今日子、堀ちえみ、石川秀美、早見優らが活躍した80年代のテレビは、キラキラアイドルの時代だった。
同時に聖子と同年デビューの「横浜銀蝿」や暴走族風の「なめ猫」などツッパリキャラも人気に。そのアイドルとツッパリが合体し、女性アイドルドラマの代名詞となったのが、「スケバン刑事」シリーズだ。
暴力、金、権力闘争などで荒廃した私立学園に送り込まれた、通称・スケバン刑事が、警視庁のマーク入りの重合金製ヨーヨーを武器に悪に立ち向かう。和田慎二の人気マンガを原作に、初代スケバン刑事「麻宮サキ」となったのは、デビュー間もない斉藤由貴だった。
特に長くもないスカート丈のセーラー服にあどけない少女顔の斉藤が、「スケバンまで張ったこのサキが何の因果か、今じゃマッポの手先…」と時代劇テイストのツッパリ口調で、闘いに飛び込む。外見と言動のギャップが、スケバン刑事の魅力だ。
2代目麻宮サキは南野陽子。土佐出身で幼い時から鉄仮面をかぶせられていた彼女が、都会の学園に乗り込む。その決めセリフが「おまんら、許さんぜよ!!」だ。土佐弁といえば、82年の映画「鬼龍院花子の生涯」で夏目雅子の「なめたら、いかんぜよ!!」が一世を風靡(ふうび)した。
美女が放つキレのいい土佐弁のたんかは耳に残る。2代目には矢島雪乃(吉沢秋絵)と中村京子(相楽ハル子)という仲間もいた。吉沢は当時、大ブームだったおニャン子クラブのメンバーで「一日銀行員になったおニャン子たちが3人組の強盗に襲われ、人質になったサキが悪党に挑む」といったストーリーもあった。
好評を受け、製作された劇場版では、サキが孤島の殺人兵士養成高校・地獄城から生徒を救出するため、歴代スケバン刑事とともに戦う。ヘリからマシンガンで撃ちまくられ、本物の火薬の爆破が続く荒れ地を猛ダッシュする南野。
こんな火の粉をくぐり抜けてきた80年代アイドルは強いわけだと納得する。なお、3代目は忍者の血を引くサキ(浅香唯)が鎖かたびらを縫い付けたセーラー服と鉄製の手甲をつけて、姉2人(大西結花、中村由真)とともに死闘を繰り広げ、アイドルアクションの限界に挑戦した。 (ドラマ研究家)
https://www.zakzak.co.jp/article/20230508-5BSEDB2UDBMBVBUQ7Q5AD5DQVA/2/