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2023-05-18

DIAMOND online 2023-05-18 04:30

● ジャニーズに寄り添ってきたマスコミは「御用メディア」
こういうところが、「報道の自由」が180カ国中68位で、G7の中でダントツに低いという原因なのではないか――。
  (中略)
日本の権力者たちにとってマスメディアとは、自分たちのプロパガンダを社会に広めてくれるとともに、批判や追及もある程度、手心を加えてくれる「身内」のような存在なのだ。
それがよくわかる出来事がつい最近あった。米誌「TIME」のタイトル修正問題だ。

● 米紙に忖度されると思ってた?日本メディアとの違い
発端は、岸田文雄首相が「TIME」のインタビュー取材を受けたことだ。 
首相肝いりの広島G7サミット前に、世界的メジャー誌で表紙を飾れたら格好のPRとなると思ったのだろうか。
岸田首相は「TIME」の記者に、日本がいかに国際社会に貢献して、武力による現状変更に対して、西側諸国と連携して対処していくかを熱弁した。
だが、ほどなくして発売された「TIME」に首相と官邸スタッフは腰を抜かすほど驚いた。
表紙の岸田首相はニヤリと笑った“ちょい悪風”で、普段の記者会見で見せるような表情とかけ離れて、まるで悪代官のような印象なのだ。
ただ、それよりも官邸が衝撃を受けたのは、そこにつけられたこんなタイトルだった。

<岸田首相は平和主義だった日本を軍事大国に変える>

首相が熱弁を振るったこととまったく違うということで、慌てて外務省が「見出しと記事の内容があまりに違う」と「TIME」へクレームを入れる。
その結果、既に世に出回っている紙媒体はそのままだが、電子版のタイトルは
「岸田首相は平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」に修正されたのである。
  (中略)
<日本のメディアは、取材相手に忖度して記事を作ることがあります。
また、独占インタビューなどの際には、ゲラチェックを取材相手にさせることもあります。
しかし、欧米メディアは倫理上、そうしたことをしないという立場を取っていますから、記事が表に出るまで何が書かれているかは取材相手にも分かりません。
日本のメディア取材に慣れている岸田首相は、そうした覚悟も含めてインタビューに慎重に答えたのでしょうか。
そうでなかったのであれば、岸田首相は不用意だったということになります> (ニッポン放送 NEWS ONLINE 5月11日)
  (中略)

● ジャニーズ性加害問題の根幹に「権力者への忖度」
  (中略)
「広告ビジネス」が収益の多くを占めるテレビ・新聞が、広告を差し止めるようなことはできない。
だから、忖度をし続けた。しかし、今回の報道のきっかけとなった英BBCにはそういう発想はない。
日本のエンタメ界の功労者であっても、何十人もの未成年者を相手に性加害を加えていたら連続性犯罪者以外の何者でもない。
だからBBCのドキュメンタリーは、日本のマスコミが好きな「闇」とか曖昧な言葉でぼやかすことなく、ジャニー氏をはっきりと「プレデター」(捕食者)と呼んでいるのだ。
つまり、今回のジャニーズ性加害問題と、TIME誌「軍事大国」問題は実は根っこの部分では「日本のマスコミの権力者への忖度」という同じ問題があるのだ。
  (中略)
海外のジャーナリズムとかけ離れた日本の「マスコミのムラ社会」のさまざまな歪みが、いよいよ持ち堪えきれなくなっているのだ。(以下、略)

※全文・詳細はリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/d80d5dec4055f6003b426a22d2a2bcc34c33e5cd&preview=auto