サウナGO!GO!

2023-03-18

3/18(土) 5:25配信

スポニチアネックス
マイアミ国際空港に到着した佐々木朗ら侍ジャパン(撮影・会津 智海)

 夜明け前だが、少し蒸し暑い。それでも佐々木朗は、高揚感に包まれていた。いよいよ迎える、米本土デビュー。世界を驚かせる準備はできている。「優勝して帰れるように頑張りたい」と誓った。

 準々決勝に先発した大谷からバトンを受け、20日(日本時間21日)の準決勝で先発する見込みだ。1次ラウンドでは11日のチェコ戦に先発し、WBC日本代表投手最速の164キロを計測。米国のサイトでは101・9マイルで、16日の準々決勝で大谷の102マイル(約164・1キロ)に更新されたが今大会全チームの中でも先発投手では2番目に速い。速球の平均球速は100・1マイル(約161キロ)。16日の大谷の98・6マイル(約159キロ)を上回った。

 昨年、史上最年少で完全試合を達成した衝撃は世界を駆け巡った。米国では大リーグ公式サイトがトップ記事で報道。「ROKI」は今大会でも注目投手の一人だ。チェコ戦でもメジャー15球団のスカウトが集結。大リーグ公式サイトのマイケル・クレア記者は、現行ルールでメジャー契約を結べる25歳を故障なく迎えたと仮定し「契約年数は8〜10年で最低でも3億ドル(約400億円)以上の契約規模になる」と日本選手の米移籍時の契約総額で史上最高を断言。ジャイアンツのスカウトは「大谷レベルかそれ以上のポテンシャル」と評した。トップギアで挑む準決勝。再びメジャーのスカウトが集結する見込みだ。

 今大会を中継しているアマゾンプライムの企画で、昨年12月に山本とともに準決勝以降の会場となるローンデポ・パークを訪問。球場の雰囲気などは学習済みだ。将来的なメジャー挑戦の野望を秘める右腕は「チームの勝利のためにも、自分の投球ができたら」と決戦を見据える。相手はプエルトリコかメキシコ。過去2大会で敗れた準決勝の壁を、最速165キロの剛速球でぶち壊す。(神田 佑)



 ▽佐々木朗の前回登板 11日の1次ラウンド・チェコ戦に先発し、初回に最速164キロを計測。2死から左翼線二塁打を浴び、直後に遊撃・中野の悪送球で先制を許したが、3回に吉田、山田の連続適時打などで逆転。3回2/3を66球、2安打1失点(自責0)、8奪三振で、WBCでは日本人投手最年少勝利。祖父母と父を亡くした東日本大震災から12年の3・11に大舞台で躍動した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fb4cefcb97bc9e0263c0d7c1d9504b399591f08b