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2023-04-28

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ともに当選を果たしたスーパークレイジー君(左)と新藤加菜氏

スーパークレイジー君、新藤加菜氏が当選 加速するインフルエンサー〝選挙ジャック〟の是非
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/261160

 統一地方選後半戦が23日投開票され、宮崎市議選でスーパークレイジー君(36)、東京・港区議選で新藤加菜氏(29)らが上位当選。ほかにもユーチューバーやティックトッカーがこぞって選挙に参戦し、各地で話題を呼んだ。立候補へのハードルは下がる一方で、インフルエンサーの選挙ジャックが本格化しつつある。

 統一地方選にはクレイジー君や新藤氏のほかにタレントの渋沢一葉(中野区議選)、元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(豊島区議選)、1分間格闘技「BreakingDown」に出場したべーやん(千代田区議選)、社会派ユーチューバーの煉獄コロアキ(武蔵野市議選)らネット上で多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーが立候補し、選挙戦をにぎわせた。

 いずれも「NHKをぶっ壊す!」で地方議員を振り出しに参院議員、国政政党党首にまで上りつめた立花孝志氏の成功例が手本になっている。立花氏は「地方選は当選しやすい」とユーチューブで拡散。4年前にNHK党が地方議員を大量に生み出したことで、国政も含めてインフルエンサーが選挙や政治に関心を寄せ始めたのだ。

「タレントやユーチューバー、ティックトッカーはもともと表に出て話すことに慣れていて、出馬に抵抗が少なく、知名度も生かせるとあって、選挙との親和性が高い。選挙という場で露出することで、普段届かない層にもリーチできるとあって、フォロワーを集めることができる」(選挙コンサルタント)

 それでも地域に密着する地方選は組織票が大きなウエートを占めるとあって、いくらインフルエンサーだからといっても選挙には前もって準備をしていなければ、当選は容易ではない。

 当選したクレイジー君や新藤氏は半年前から準備し、SNSを使った空中戦だけでなく、選挙中は地元で辻立ち、歩き回るドブ板選挙を展開していた。落選したへずまやコロアキは選挙直前に手を挙げたことで「元迷惑系」のイロモノ感や売名行為との疑念は払拭できなかった。

 このインフルエンサーをはじめとした出馬への垣根はますます下がりつつある。「篠原涼子主演の『民衆の敵』や草彅剛主演の『罠の戦争』など普通の主婦が議員になるドラマも話題になって、選挙や政治が身近になっていきている。立花氏がガーシーを当選させた例や政治家とアイドルの兼業を掲げた政治家女子48党もこれまで選挙に関心がなかった層を開拓している」(前同)

 参院山口補選に続き、落選したへずまは「今後も選挙はあれば出る。エンタメみたいな人が売名でも選挙に出れば盛り上がるし、若い人が選挙に関心を持って投票に行く」と選挙に出続ける意義を強調する。

 地方の小規模市町村では議員のなり手不足が深刻になりつつあるが、年収1000万円以上と好待遇の都市部自治体の選挙は立候補者が増え、激化する現象が起きている。気付けば選挙で、主婦やインフルエンサーだらけの〝大戦争〟が繰り広げられる日は目前となりつつある。

東スポWEB