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2023-04-28

4/28(金) 9:06配信 日刊ゲンダイDIGITAL

 藤浪晋太郎(29)が早くも正念場を迎えている。

 阪神から1年325万ドル(約4.3億円)でアスレチックス入りを果たすも、先発として4戦4敗、防御率14.40。15イニングで15四死球、2暴投と阪神時代と同様、制球難に苦しんで中継ぎ降格となり、「悔しい」と唇を噛んだ。

 今後は先発復帰を目指す方針だが、その道のりは険しいと言わざるを得ない。コッツェイ監督は「先発に戻れないとは言わない」と話した一方で、「短期間はこの方向で評価する」と言及。中継ぎでも失敗が続くようなら、マイナー落ちの可能性も出てくる。

■出来高払い回避

「藤浪は年俸とは別に出来高契約を結んでいる。AP通信によると、先発登板が5試合に達すると10万ドル(約1300万円)が支払われるという。以降は8試合、10試合と続き、25試合登板で100万ドル(約1.3億円)を得られる。あと1回、先発していればボーナスを手にできた。そのタイミングでの中継ぎ降格は、球団が結果が伴わない藤浪に対して、出来高払いを回避する意図もあるのでしょう」(米メディア関係者)

 しかも、藤浪の出来高の中身は先発のものがメイン。中継ぎの項目は見当たらない。

「藤浪はこの1年間で先発投手としての足がかりをつくり、オフに複数年契約を勝ち取るつもりでいた。中継ぎで活路を見いだし先発に復帰できればまだしも、このまま先発で活躍できなければ今後の青写真が狂う。メジャーでプレーするモチベーションにも影響しかねません」(同)

問題児の再生

 そんな右腕の動向をつぶさに見守っている人物が日本にいるという。

「巨人の原辰徳監督(64)です」と、球団OBがこう続ける。

「原監督は、藤浪が阪神時代に二軍でくすぶっていたころ、阪神に対して何度も『藤浪君を一度、ウチに預けてほしい』と打診している。結局、阪神が首を縦に振らず、巨人入りは実現しませんでしたが、藤浪が昨オフ、ポスティングでメジャー挑戦する際も、原監督はトレードの可能性を模索していたそうです」

 実際、原監督は21年1月にサンスポで阪神OBの評論家・江本孟紀氏と対談し、「(ここ)何年か藤浪を出してよ、と阪神には言っている。俺がちゃんと男にするから、と」と発言している。

 かねて原監督は、トウの立った他球団のベテランや問題児を獲得し、再生することをよしとしているフシがある。

 一昨年は日本ハムで暴力事件を起こして謹慎中だった中田翔を無償トレードで獲得。昨オフも楽天でくすぶっていたオコエ瑠偉を現役ドラフトで指名し、開幕からスタメンで起用している。

 監督就任1年目の02年には、中日を自由契約になった通算89勝右腕の武田一浩を獲得。07年大道典良(ソフトバンク)、08年藤田宗一(ロッテ)、14年井端弘和(中日)らもしかりだ。今季もソフトバンクを自由契約となった松田宣浩を引き入れ、広島でプレーしていた長野久義を5年ぶりに復帰させた。

■名伯楽の強力援軍

 藤浪はプロ1年目から3年連続で2ケタ勝利を挙げたものの、4年目以降は頭打ちの状態が続いている。しかも、20年にはコロナ禍で合コン騒動を起こすなど問題児でもある。原監督の琴線に触れたのも理解できる。

「久保巡回投手コーチの存在もプラスになるかもしれません」

 とは、前出の球団OB。

「久保さんは阪神で05~11年に一軍コーチ、13~17年は二軍コーチを務め、藤浪と在籍時期が重なっている。藤浪再生に意欲を示していましたが、球団の方針で指導に関わることができなかった。久保さんは当時、内心忸怩たるものがありましたから、藤浪が巨人入りすれば強い味方になってくれるはずです」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/5a495a490459cb365ba94993fda93e2748597090