2023-05-27
「週刊文春」編集部
西武ライオンズの山川穂高(31)が5月12日、出場選手登録を抹消された。昨年、知人女性に性的暴行を加えたとして被害届が提出されていることが「文春オンライン」で報じられたからだ。頭を抱えるのは球界関係者のみならず――。
◆ ◆ ◆
WBC直後に警察から事情聴取を受けていた
ドラフト2位で2014年に西武入りした山川。主砲として18、19年はリーグ連覇に貢献し、昨季は3度目の本塁打王に輝いた。今年3月のWBCにも出場。準決勝メキシコ戦では2点を追う8回に代打で登場し、1点差に迫る貴重な犠牲フライを放った。
「17年に大学の先輩と結婚。19年には長女が生まれ、家族思いとして有名でした。そんな山川がまさかの不倫、しかも強制わいせつ致傷容疑で被害届が受理され、WBC直後に警察から事情聴取も受けていたとは。目下捜査中で立件されるかどうかは予断を許しません(※5月23日に警視庁が強制性交の疑いで書類送検)」(スポーツ紙記者)
11日に記事が配信されると、翌12日、出場選手登録が抹消され、渡辺久信GMは「今は捜査の推移を見守っている段階なので、何も言えることはない。(抹消は)総合的判断」と話した。
山川のページが次々削除
対応に追われる企業も。
「18年末に山川の結婚式をプロデュースした『ワタベウェディング』は、ウェブサイトから山川の挙式報告を削除。母校の富士大学(岩手県)は山川の日本代表選出やWBC優勝を祝う懸垂幕掲示などを知らせるページをことごとく削除しました」(前出・記者)
さらに大迷惑を被っているのが、ある映画だという。
どこをどうカットするべきか…頭を抱える監督
「まさに報道当日に劇場公開が発表された、WBCのドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』です。例えばメキシコ戦の犠牲フライの場面などは必要不可欠のはずですが、公開を間近に控え、どこをどうカットするべきか、対応に苦慮しているようです」(映画制作関係者)
公開は6月2日からだ。
「監督は、これまでも侍ジャパンに密着してドキュメンタリー映画を撮影してきたプロデューサーの三木慎太郎さん。三木さんは周囲に『山川選手は元々あまり多くは出てこないんだけど、どういう風に手を入れようが、あるいは手を入れなくても、報道の影響について言われてしまうんだろうなあ』と頭を抱えているようです」(同前)
映画を制作した「NPBエンタープライズ」に問い合わせると「映画につきましては予定通り公開いたします」と回答。山川の登場シーンについて編集作業をしているのかを問うと「お伝えできない」とした。
「問題児」の受け入れ先はあの球団か…
気になるのは山川への今後の処遇だ。
「6月には西武ホールディングスの株主総会がある。この騒動が続けば、球団は山川の放出も考えないといけない。トレードとなれば真っ先に浮上するのは日本ハムです。西武との関係は良好で、21年には前年に89キロオーバーの速度違反を犯した佐藤龍世をトレードで受け入れた。さらに22年オフには、源田壮亮との間で妻による誹謗中傷トラブルが発覚した山田遥楓をトレードで取り、引き換えに佐藤を西武に戻した。今回も『問題児』の受け入れ先となる可能性は十分ある」(前出・記者)
ただし、今回は特に慎重にならざるを得ない。
「山川は順調なら今季中に国内FA権を取得見込みで、今オフは元々、散々匂わせていたソフトバンクへの移籍が待ったなしだと思われていた。受け入れたところですぐにFAで出ていってしまうかもしれない山川を、日ハムがわざわざ受け入れるかどうか……」(同前)
世界一の絶頂から奈落の底に沈んだ主砲の今後や、いかに――。
https://bunshun.jp/articles/-/63191
西武ライオンズの山川穂高(31)が5月12日、出場選手登録を抹消された。昨年、知人女性に性的暴行を加えたとして被害届が提出されていることが「文春オンライン」で報じられたからだ。頭を抱えるのは球界関係者のみならず――。
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WBC直後に警察から事情聴取を受けていた
ドラフト2位で2014年に西武入りした山川。主砲として18、19年はリーグ連覇に貢献し、昨季は3度目の本塁打王に輝いた。今年3月のWBCにも出場。準決勝メキシコ戦では2点を追う8回に代打で登場し、1点差に迫る貴重な犠牲フライを放った。
「17年に大学の先輩と結婚。19年には長女が生まれ、家族思いとして有名でした。そんな山川がまさかの不倫、しかも強制わいせつ致傷容疑で被害届が受理され、WBC直後に警察から事情聴取も受けていたとは。目下捜査中で立件されるかどうかは予断を許しません(※5月23日に警視庁が強制性交の疑いで書類送検)」(スポーツ紙記者)
11日に記事が配信されると、翌12日、出場選手登録が抹消され、渡辺久信GMは「今は捜査の推移を見守っている段階なので、何も言えることはない。(抹消は)総合的判断」と話した。
山川のページが次々削除
対応に追われる企業も。
「18年末に山川の結婚式をプロデュースした『ワタベウェディング』は、ウェブサイトから山川の挙式報告を削除。母校の富士大学(岩手県)は山川の日本代表選出やWBC優勝を祝う懸垂幕掲示などを知らせるページをことごとく削除しました」(前出・記者)
さらに大迷惑を被っているのが、ある映画だという。
どこをどうカットするべきか…頭を抱える監督
「まさに報道当日に劇場公開が発表された、WBCのドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』です。例えばメキシコ戦の犠牲フライの場面などは必要不可欠のはずですが、公開を間近に控え、どこをどうカットするべきか、対応に苦慮しているようです」(映画制作関係者)
公開は6月2日からだ。
「監督は、これまでも侍ジャパンに密着してドキュメンタリー映画を撮影してきたプロデューサーの三木慎太郎さん。三木さんは周囲に『山川選手は元々あまり多くは出てこないんだけど、どういう風に手を入れようが、あるいは手を入れなくても、報道の影響について言われてしまうんだろうなあ』と頭を抱えているようです」(同前)
映画を制作した「NPBエンタープライズ」に問い合わせると「映画につきましては予定通り公開いたします」と回答。山川の登場シーンについて編集作業をしているのかを問うと「お伝えできない」とした。
「問題児」の受け入れ先はあの球団か…
気になるのは山川への今後の処遇だ。
「6月には西武ホールディングスの株主総会がある。この騒動が続けば、球団は山川の放出も考えないといけない。トレードとなれば真っ先に浮上するのは日本ハムです。西武との関係は良好で、21年には前年に89キロオーバーの速度違反を犯した佐藤龍世をトレードで受け入れた。さらに22年オフには、源田壮亮との間で妻による誹謗中傷トラブルが発覚した山田遥楓をトレードで取り、引き換えに佐藤を西武に戻した。今回も『問題児』の受け入れ先となる可能性は十分ある」(前出・記者)
ただし、今回は特に慎重にならざるを得ない。
「山川は順調なら今季中に国内FA権を取得見込みで、今オフは元々、散々匂わせていたソフトバンクへの移籍が待ったなしだと思われていた。受け入れたところですぐにFAで出ていってしまうかもしれない山川を、日ハムがわざわざ受け入れるかどうか……」(同前)
世界一の絶頂から奈落の底に沈んだ主砲の今後や、いかに――。
https://bunshun.jp/articles/-/63191