2023-05-02
全国高校駅伝と、その予選を兼ねる各都道府県高校駅伝で留学生の起用区間が来年度から限定される見込みであることが1日、分かった。7区間42・195キロで争う男子は5キロ区間(6区、7区)と3キロ区間(2区、5区)、あるいは3キロ区間だけに限定される案が浮上。5区間21・0975キロで行う女子は4・0975キロ区間(2区)と3キロ区間(3区、4区)、あるいは3キロ区間だけとする案で議論が進められている。
高校駅伝の留学生区間は2007年までは制限がなく、男女ともに最長区間の1区(男子10キロ、女子6キロ)に出場することが多かった。しかし、圧倒的な走力を持つ留学生が1区で勝負の行方をほぼ決めることが増えたため、2008年から男女ともに留学生の1区起用が認められなくなった。その後、男子では約8・1キロの3区に起用されることが「必勝パターン」に。1区起用が制限されても留学生の存在はやはり大きく、昨年まで最近10年の全国高校駅伝で男子は8回、留学生を擁するチームが優勝している(女子は3回)。
来年、男子の全国大会が75回記念大会を迎えることを機に、2008年以来の2度目の留学生区間制限を行う声が上がっている。ただ、留学生の存在が日本人選手の競技のレベルアップにつながっていることは事実。また、宮城・仙台育英高時代、3年連続で全国高校駅伝で区間賞を獲得し、2度の全国制覇に貢献したサムエル・ワンジルさん(11年に死去)が2008年北京五輪男子マラソンで金メダルを獲得するなど、都大路から世界に羽ばたいた選手もいる。留学生の起用区間の制限は国際化の流れにも反するため、慎重に議論が行われている。
また、全国大会では男女ともに5年に1度の記念大会だけ47都道府県の代表校に加え、南・北関東、近畿など11の地方大会で都道府県代表校を除く最上位校が出場して58チームで争われているが、来年以降、毎年、11の地方枠を設ける案も浮上している。
今年度の高校駅伝は従来通りに行われ、新たな施策案の実施は来年度以降となる。男子は1950年、女子は1989年に始まった全国高校駅伝の改革が注目される。
◆全国高校駅伝の区間
▽男子(7区間42・195キロ)
1区(10キロ)
2区(3キロ)
3区(8・1075キロ)
4区(8・0875キロ)
5区(3キロ)
6区(5キロ)
7区(5キロ)
▽女子(5区間21・0975キロ)
1区(6キロ)
2区(4・0975キロ)
3区(3キロ)
4区(3キロ)
5区(5キロ)
https://hochi.news/articles/20230501-OHT1T51159.html
2023年5月2日
6時0分スポーツ報知
高校駅伝の留学生区間は2007年までは制限がなく、男女ともに最長区間の1区(男子10キロ、女子6キロ)に出場することが多かった。しかし、圧倒的な走力を持つ留学生が1区で勝負の行方をほぼ決めることが増えたため、2008年から男女ともに留学生の1区起用が認められなくなった。その後、男子では約8・1キロの3区に起用されることが「必勝パターン」に。1区起用が制限されても留学生の存在はやはり大きく、昨年まで最近10年の全国高校駅伝で男子は8回、留学生を擁するチームが優勝している(女子は3回)。
来年、男子の全国大会が75回記念大会を迎えることを機に、2008年以来の2度目の留学生区間制限を行う声が上がっている。ただ、留学生の存在が日本人選手の競技のレベルアップにつながっていることは事実。また、宮城・仙台育英高時代、3年連続で全国高校駅伝で区間賞を獲得し、2度の全国制覇に貢献したサムエル・ワンジルさん(11年に死去)が2008年北京五輪男子マラソンで金メダルを獲得するなど、都大路から世界に羽ばたいた選手もいる。留学生の起用区間の制限は国際化の流れにも反するため、慎重に議論が行われている。
また、全国大会では男女ともに5年に1度の記念大会だけ47都道府県の代表校に加え、南・北関東、近畿など11の地方大会で都道府県代表校を除く最上位校が出場して58チームで争われているが、来年以降、毎年、11の地方枠を設ける案も浮上している。
今年度の高校駅伝は従来通りに行われ、新たな施策案の実施は来年度以降となる。男子は1950年、女子は1989年に始まった全国高校駅伝の改革が注目される。
◆全国高校駅伝の区間
▽男子(7区間42・195キロ)
1区(10キロ)
2区(3キロ)
3区(8・1075キロ)
4区(8・0875キロ)
5区(3キロ)
6区(5キロ)
7区(5キロ)
▽女子(5区間21・0975キロ)
1区(6キロ)
2区(4・0975キロ)
3区(3キロ)
4区(3キロ)
5区(5キロ)
https://hochi.news/articles/20230501-OHT1T51159.html
2023年5月2日
6時0分スポーツ報知