サウナGO!GO!

「おんせん県」こと大分をはじめ、長崎の雲仙に佐賀の嬉野、鹿児島の指宿もこれまたいいねと有名な温泉が点在する九州。これはサウナも期待できると、『九州とサウナ』の皆さんに聞いてみた。

※こちらの記事は小学館から絶賛発売中のサウナムック「Saunner＋」から一部抜粋して掲載しています。ぜひ合わせてご覧ください。

「九州とサウナ」マガジン
九州に住むサウナ愛好家たちがサウナに対する偏愛をひたすら綴っていくWebマガジン。
http://kyushusauna.com

九州サウナ文化の付き物といえば多様性と水質

「九州ならではのサウナ文化を考えた時、私たちの中では〝多様性〟がキーワードに挙がることが多いです」

　そう教えてくれたのは『九州とサウナ』のディレクターであり、フィンランド政府観光局公認サウナアンバサダーでもあるタカハシさん。熊本・湯らっくすに代表されるニュージェネレーションサウナや大分・鉄輪温泉などの日本古来の文化を継承するサウナに加えて、九州では若い人たちの新規参入組も増えているという。さらに九州ならではと考えると、豊富な水源を抱えるだけに〝水質〟も重要な存在になってくる。

「宮崎・霧島裂罅水（きりしまれっかすい）や熊本・白川水源など有名どこがゴロゴロあります。個人的におすすめの水は福岡・豊前にある畑冷泉（はたのれいせん）です。この冷泉の水風呂を楽しめる施設が畑冷泉館でして、肌にスーッとなじんでくるというか、全く抵抗を感じないというか、とにかく格別なんです」

　鍾乳洞の水風呂が楽しめる稲積（いなづみ）水中鍾乳洞も話題とか。やっぱり温泉だけじゃなかった、九州サウナ文化は掘れば掘るほど深い。

筑紫野 天拝の郷

福岡県筑紫野市

独自の世界観を発信するニュージェネレーション

2020年にリニューアルを遂げ、瞬く間に全国的に話題となった施設。雅楽が流れ、厳かな和の雰囲気の中セルフロウリュができる「さうな天満宮」やサウナ室内に鳥居が祀られ、《和ウフグース》が奉納される「さうな鎮守の杜」など独創性のあるサウナが特徴。

小高い丘の上にあり、季節で移ろう天拝山の風景や、眼下に広がる夜景を眺めながら外気浴を楽しめる。

〈イチオシ！〉神に捧げる舞のように行なわれる「杜の和ウフグース」や鬼の面をかぶった「鬼の和ウフグース」などエンタメ性も抜群。天拝山の外気浴も◎（タカハシさん）

Sauna Data
［住］福岡県筑紫野市天拝坂2-4-3　［料］平日770円、土・日・祝880円（子供料金あり）
http://tenpainosato.com

長湯温泉 かじか庵

大分県竹田市

炭酸泉の中心地で温浴×セルフロウリュ

炭酸泉で名高い「長湯温泉」にある温泉宿。15年ほど前、当時はまだ珍しかったセルフロウリュを導入。テレビなどを置かず、BGMのみが流れる室内でじっくりロウリュを楽しめる。地下水を贅沢に湛える水風呂や、のどかな山々の風景が広がる露天での外気浴も高ポイント。

穏やかな時間が過ごせそうな露天。サウナ室はこぢんまりと。「湯の花」が浮かぶ高濃度の内風呂は温度がぬるめだが、炭酸泉なので体の芯までぽかぽか。ストーンにやさしく水をかければ体感温度がグンと上がる。音も心地よい。

〈イチオシ！〉長湯温泉ならではの高濃度の炭酸泉、セルフロウリュ、豊かな自然が感じられる外気浴。サウナ好きの心をくすぐる要素がいっぱいです！（ハダノムネアキさん）

Sauna Data
［住］大分県竹田市直入町長湯温泉2961　［料］500円（子供250円）、タオル・バスタオル付き800円（子供550円）  http://www.kajikaan.com/