サウナGO!GO!

■連載／カーツさとうの酒と肴と男とサウナ

噂の『ソロサウナtune』！

　おそらくは日本初の〝個室型　公衆サウナですよ。

　２０２０年の11月にオープンしたってニュースを聞いて以来、オレも「入りたい入りたい」と思っちゃいたんすが、今回やっと体験することができました！

　だって２週間前からの完全予約制なんだけど、人気なんだろね　、アッという間に予約埋まっちゃうのよ。

　オレみたいなズボラな人間、今回みたいに「仕事だ　！」って気合い入れないと予約取れませんよ。まぁ編集の原口さんが取ってくれたんだけど。

　でも“そんな気合いを入れる価値のあるサウナ　でございました。

　そもそも、

「個室サウナってどゆこと？」

　という方もいらっしゃるでしょうが、わかりやすくいうと「小さなサウナ室・シャワールーム・更衣室兼、休憩室兼、洗面所」がひとつのユニットになってる。

　でもってそのワンユニットをひとりで独占して味わうことができる、とまぁそういうことです。

　っつうことで、まずは肝心のサウナ室の写真をどうぞ！

　暗いくて見にくいかもしれませんが、実際、ココのサウナ室はかなり照明を暗めにしてある。

　まぁ最近は「サウナ室は暗くないとダメだ。瞑想ができない」なんていう人も増えてますからね。ワタシャ明るかろうが暗かろうが、そんな小さなことはど～でもいいだけどさ。

　で、そんなひとり用ユニットが３つあるんすが、それとは別に、３人までのグループサウナ用（利用は同性同士のみ）として「更衣室兼、休憩室兼、洗面所」部分が３人用に広くなったユニットもひとつ鎮座しておられる。

よござんすか？　よござんすね？　のストレス皆無

　ということで、その３人用の広めの「更衣室兼、休憩室兼、洗面所」の写真もど～ぞ！

　こちらの部屋も、照明暗めになっとります！

　そんな説明はここまでで、早速サウナ入蒸!!

　なんつってもこのサウナ室最大の良さは、ロウリュ（いわゆるセルフロウリュね）がやり放題なとこですよ。

　最近はロウリュできるサウナもずいぶんと増えてきたけど、なかなか自分勝手にゃできないじゃん。

　サウナ室に自分一人しかいなかったら、

「いやっほ～い！」

　なんつって好き勝手もできるけど、他のおきゃくさんがいたりすると、けっこうやりにくいでしょお？

　他のお客さんの様子うかがいつつ、

「よござんすか？　よござんすね？」

　的に探り探りやったりするじゃない。

　サウナってストレス解消できたりすると思うんだけど、そんな風に回りに気をつってると、逆にストレス溜まっちゃいますよ。

　しかしここならばそんなストレスな　んもないッ!!

　さっきは小さなサウナ室って書いたけど、ロウリュのできるサウナ室は、狭けりゃ狭いほど熱が強烈に降り注いでくるからね。グッと脊椎あたりに効くからね。

涅槃のポーズは涅槃の入口

　なおかつサウナ室が“狭い”つっても、ベンチの長さは人が横になって寝れる長さはしっかりとあるんですよ。

　ロウリュすると一番熱く蒸気が降り注ぐのはストーブの対角。

　なんで、足先をストーブ対角の壁にもたせかけて高くした状態で寝転びつつロウリュをすれば、セルフロウリュができる普通のサウナでもなかなか味わうことができないサウナの理想的入り方「涅槃式頭寒足熱入蒸法」が体験できる！

　ワタシももちろんその方式でロウリュしましたよ！

　室温85℃での好き勝手ロウリュを涅槃姿勢で受け止めれば、もはやリアル涅槃感覚!!

　これだけでも気合い入れて予約する価値のある最終解脱状態であるッ!!

　あの～、サウナ室で話したり、人の話聞いたりするのがサウナの醍醐味って人もいるでしょう……最近の若い人は嫌いらしいけど。

　でもオレはサウナで人の話っつうか、オヤジのくだらない話を聞くのが大好きでね。とはいっても今のコロナのご時世、サウナ室での会話は厳禁じゃん!!

　そういう意味でも個室サウナって、“ご時世的に今一番求められてるサウナ”かもな　。

　ちなみに水風呂はないですが、大口径オーバーヘッドシャワーからは年中15℃前後に冷やされた水がジャンジャカ降り注ぎます。

　さて！　この『ソロサウナtune』は『UNPLAN』というホステルの中の施設なんで、涅槃の後はその『UNPLAN』のカフェで呑める。

　といってもおそらくこの記事がアップされる時は、まだ東京の飲食店はアルコールの提供全面禁止状態だと思う。

　ただ、取材したのは、そんな気配が始まる前だったんだよ。だから酒の写真を撮っちゃったんだけど、一刻も早く感染者数が減って、また前みたに呑めるような日が一日も早く来ることを祈願して、その取材時の情報を申し訳なくも載せる。今は我慢という意味を込めて、我慢をすれば、またいつか必ず、これから紹介する酒が呑める日が来るという想いと共に載せる。

　ってことでこの『UNPLAN』のカフェでは、なんとフィンランドの国民的ライトリキュール『ロングドリンク』通称『ロンケロ』がある！　

　よって１杯目はその一択といってよろしい!!　行った時間が昼時だったんで、ツマミはランチメニューから『ケイジャンチキンサラダ』を選択。

　説明いたしますと『ロングドリンク／1000円』は28億年前のフィンランド天然石……これっていわゆるサウナストーン、日本語でいうところの香花石ってヤツだと思うんだゅと、その石を削りだして作ったグラスで提供！　

　『ケンジャンチキンサラダ』は950円ですが、平日はソフトドリンク付！　今はソフトドリンクで、我慢いただきたい！

　そして呑める日がやってきたなら、ケイジャンサラダのトッピングのナッツで１杯。サラダの野菜部分で２杯。ケイジャンチキンの鶏肉部分で２杯はいけるぞ！　その日を今は待つ！　キートス!!

DATA
◯住所：東京都新宿区天神町23-1
UNPLAN Kagurazaka1F
www.solosauna-tune.com/
◯営業時間：8：50～23：10（平日）、9：00～23：10（土・
日曜・祝日）　　年末年始12/31～1/2
◯交通：東京メトロ東西線「神楽坂」駅徒歩3分、
東京メトロ「江戸川橋」駅徒歩7分、都営
大江戸線「牛込神楽坂」駅徒歩9分
◯料金：シングルルーム3800円（60分）、4800円
（80分）、グループルーム（最大3名、同性のみ利用可）
1万1400円（80分）※完全予約制。
予約はインターネットから。

※気持ち良すぎてサウナで寝ちゃう危険回避のため、利用前にはアルコールチェックあり。利用時間終了10分前にはカラオケBOX同様「あと10分」コールしていただけます。

サウナブームの火付け役となった、あの伝説のバイブルが“復汗（刊）”決定！

サウナーたちがサウナ愛を熱く語ります！

2014年3月に日本初のサウナ専門誌として誕生した『Saunner』（小学館刊、電子書籍版は継続販売中）はそれまでのサウナのイメージを一新し、現在のブームの火付け役となりました。そんなサウナーたちのバイブルが待望の復汗（刊）！先行して3月にローンチしたWEBに続き、ムックの刊行が6月14日発売で決定しました。

表紙を飾るのは、テレビ東京のドラマ「サ道」で“イケメン蒸し男”を演じ、プライベートでもサウナを愛する俳優・磯村勇斗さん。初の冠番組「サウナーーーズ」（WOWOW）ではサウナ仲間と共にサウナの魅力を発信しています。さらに、音楽クリエイターのヒャダインさん、サウナの本場フィンランドの名門サッカークラブで活躍中の田中亜土夢さんらも登場予定！それぞれのこだわり、楽しみ方を熱く、熱く語ってくれます。

サウナはこれからどう変わるのか？　

本書では、日本のサウナシーンのリアルを伝えることをコンセプトに、著名人だけでなく、サウナ施設スタッフや街場のサウナーの皆さんの声も取材しています。「サウナブーム」のその先、これからのサウナを本気で考える1冊です！さらに独自の進化を遂げる日本全国の知られざるサウナの魅力を様々な視点から紹介します。「ニッポンのサウナ史」「外国から見た日本のサウナ」など、サウナに対する視野を広げるコンテンツも充実、ニューノーマルでのサウナの未来を模索していきます。

古くからのサウナファンも、ブームをきっかけにサウナにハマった人、まったくサウナを知らなかった人もサウナに行きたくなること間違いなしです！

文／カーツさとう

コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。